韓国京畿道富川市からの訪日団を受け入れました。
KoreaGreensの活動に取り組む大学教授のコーディネートの下 、韓国の市民活動家や大学生、富川市の4名の女性市議など、総勢11名の訪問を受けました。日本のGreens、みどりの未来の前の共同代表で、昨年最年少女性市長となった稲村和美尼崎市長を表敬訪問の後、関西の市民派議員やみどり関西のメンバーで尼崎市議会で懇談会を持ちました。
富川市はソウルと仁川の間に位置する人口89万人の都市。
議員定数29名で、昨年6月の選挙で過半数の18名が新人議員に。女性議員も10名いるそうです。 日本とは選挙制度が違い、定数2〜3名の中選挙区制で、比例代表も並立です。比例名簿の上位には女性をリストアップしなくてはならないルールで、今回訪日した女性議員4名も、2名は政党比例選出だそうです。 最初に、受け入れ地の尼崎の酒井一市議より尼崎の紹介。高度経済成長期には、工業都市で、かつ公害都市であった尼崎市が環境都市へと変貌を遂げた実例は、韓国の地方議員にとっても非常に興味深い取り組みのようで質問、議論が盛り上がりました。公害解決の要となるのは、動きが遅い国の法制化を待つのではなく、自治体での独自の取り組みと市民活動である、と言う酒井議員の言葉には、一同おおきくうなずいていました。 日韓で、平和問題や環境問題に取り組む市民活動家や地方議員の会合と言うことで、昨年の北朝鮮による韓国ヨンピョン島砲撃事件、また日本で今年の国会で前半の焦点になるであろう、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)についても意見交換をしました。 ヨンピョン問題では、李明博大統領の強硬路線には、一部保守主層をのぞき国民的に反発する世論が広がっていることを韓国側から報告。 TPP問題については、日本では韓国が積極的自由貿易姿勢で成功しているからそれに習うべきだ、との世論が盛り上がりつつある事を報告。 しかし韓国では、自由貿易に対する市民の負担感が増しつつある現状があると、日本のマスコミではなかなか報道されない地方での実感について意見交換がなされました。 通訳を挟んで2時間程度のやり取りでしたので十分に議論は深まったとは言えませんが、今年秋に改めて日韓の市民活動に取り組むメンバーでの会議が予定されているようです。地方分権の時代は、国際交流も自治体が主役です。
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