菅元総理がご自身のブログで「日本版緑の党」と言う記事を書かれています。 http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11711739627.html ののうえ愛は学生時代から「緑の党」立ち上げの運動に関わって来ました。昨年夏にようやく結成された緑の党グリーンズジャパンについて、みなさんにも知っていただきたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーー 拝啓、菅直人さま 緑の党グリーンズジャパンの副運営委員長、野々上愛と申します。これは私の個人的見解ではありますが、お伝えしたい事が3つあります。 その1・日本に緑の党はあります。
緑の党グリーンズジャパンは、2012年7月に正式に結成されました。現在、1500人を超える、会員・サポーターにより運営されています。 ”日本版緑の党”の源流の一つである「虹と緑の500人リスト運動」がスタートしたのは1998年。環境問題を含めた様々な政治課題に取り組む政治グループとして、国政への直接的な関与は無いものの、数多くの地方議員を含めた多くの市民がこの運動に参加して来ました。 世界各国の緑の党は、国際的には「グローバル・グリーンズ・ネットワーク」を形成しています。2005年には、そのアジア太平洋地域のネットワークである APGNの結成集会が京都で開かれるなど、私達は日本からこの世界的な運動と連携し、微力ながら活動を広げ積み重ねて来ました。 その2・緑の党はワン・イシュー・パーティー(環境専門政党)ではありません。 人類がこの地球上で持続的な社会を形成して行く為には、もちろん環境問題に取り組む事は欠かせませんが、一方で「環境問題」はその他のすべての社会問題(戦争、貧困、人権、ジェンダー等)から独立して存在している訳ではありません。 そのため、緑の党は、長い国際的な討議の中で「グローバルグリーンズ憲章」という共有の価値基準を策定し、それに基づいて政治を進めて行く政党です。 例えば原発が止められさえすれば、弱いものいじめの税制(消費税のような…)や、金持ちに有利な(TPPのような…)自由貿易体制が進んでも良い、ということではなく、持続可能であると同時に公正で人権が尊重される社会を目指す為の総合的な政治を目指しています。 グローバルグリーンズ憲章の中には、政治をプロの政治家のものとする「おまかせ政治民主主義」ではなく、素人が積極的に関われる「参加型民主主義」も含まれています。 この前提に従い、私達日本の緑の党は「すでに議席を持つ政治家を五人集め政党を作る」のではなく、志を同じくする人々が会費や寄付を持ち寄り、また候補者もまったくの白紙状態から党内で予備選を行い選出するという方式で、手弁当で進めて来ました。 日本は、様々な理由で政治参加の障壁が大きい国です。 その一つ、高すぎる供託金ですが、参議院選挙に国会議員を有さない政党がチャレンジする為に必要な6000千万円の供託金の壁も、市民カンパで突破し、この夏、10名の候補者を擁立し選挙に挑み、そして敗退しました。 その3・「緑の党」は待望されるものではなく、私達がつくり上げるものです 昨年の総選挙、また今夏の参院選に際しては、多くの著名人、文化人が「日本に緑の党があれば(政治はもっと変わるのに)。」と言う主旨の発言を重ねています。 しかし「緑の党」とは、どこから颯爽と現れて私たちを助けてくれて、また颯爽と去って行く様な西部劇のヒーローのようなものではありません。 緑の党は「おまかせ民主主義」を否定します。 私たちは、「参加型民主主義」の原則に従って、一人一人の市民の力で「緑の党」を作り上げ、日本の政治を変えて行きます。 その為、多くの国の緑の党は国会議員と党の代表を含めた役職の兼職を禁止する等、権力の集中を極力避ける規約を持っており、日本でもこの方針を採用しています。 なので、議員であれ著名な専門家であれ、他の無数の一般市民の方々と同様に、一会員として緑の党に「参加」し、民主的な熟議を重ねて言っていただける方が 一人でも増えて行けば、近い将来「緑の党」は「どこかの誰か」ではなく、日本に根付いた政党として成立するでしょうし、そのためにひとりでも多くの人がこ の政治運動に参加していただく事を願っています。 2013年11月26日 高槻市議会議員 ののうえ愛
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