今日は父の日。ニュースを見ていると若いイクメンパパの話題が登場しています。父の日と言うと、子どもが「お父さんありがとう」と言うようなイベントだったのが、近年は父親が子どもと過ごすイベントの日になってきているように思います。
そんな中、厚生労働省が父親の子育て参加を後押しすべく、「イクメンプロジェクト」を始めるそうです。子育て中の男性がイクメンプロジェクトのホームページに自らの育児体験を書き込み、その中から毎月「イクメンの星」が選ばれるとのこと。
子育てに熱心な父親のこと指す“イクメン(育児する、メン(男性))”とは最近のはやり言葉で、赤ちゃん用品売り場には父親向けのシックなデザインのベビーカーや抱っこ紐などのイクメングッズも並ぶようになって来ています。 世の中の父親が育児にあてる時間が増えてきているのでしょうか? 高槻市でも、この6月議会で市の男性職員の育児休業取得を後押しすべく、育休条例改正の審議がなされました。公務員現場と言うこともありますが、市役所の女性職員の育休取得率はほぼ100%。ところが男性職員ではわずか1%台に留まっています。これは育休取得者が年に一人いるかいないかという数字。このままではせっかく条例が改正されても絵にかいた餅になりかねません。 世論の盛り上がりとは裏腹に、男性の育児参加は日本ではまだまだ道半ば。なぜ男性の育児参加が進まないのかと言う根本的な問題を解消していかなくてはなりません。 国や地方自治体が男性の育児を応援する制度改正やキャンペーンを積極的に行うことはとてもいいこと思います。しかし、育児に参加したいという父親たちの願いを許さない社会の状況を変えていくことこそが、まずは取り組んでいかなくてはならない事ではないでしょうか。 厚生労働省がやるべきことは諸外国と比べても異常に長い日本人の労働時間を規制することです。働くパパママを会社に縛り付けるのではなく、地域と家庭に帰すことこそが一見遠回りに見えて、父親の育児参加への近道ではないでしょうか。
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