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大阪府議会令和元年(2019年)9月定例会、10月25日採決分における、 民主ネット大阪府議会議員団会派の採決態度について

本日、開会中の大阪府議会令和元年度9月議会の採決が行われました。採決に際しての態度表明をプレスリリースしましたので、ご紹介します。


大阪府議会令和元年(2019年)9月定例会、10月25日採決分における、

民主ネット大阪府議会議員団会派の採決態度について


2019年10月25日

民主ネット大阪府議会議員団

代表 野々上愛

幹事長 山田けんた


  本日10月25日に採決された、大阪府議会令和元年(2019年)9月議会提出の諸議案に対する、

民主ネット大阪府議会議員団の主だった採決態度ならびにその理由について以下に説明します。

本来こうした主張は、本会議場の討論で提起されるべきものでありますが、5人以上からなる交渉会派でなければ、事実上本会議場での発言権がなく、このような形での意見表明とならざるを得ない点をご承知ください。全国の都道府県議会でも異例の無所属・少数会派議員の発言を著しく制約する議会運営こそ、まず改革検討協議会で協議されることが必要であろうと思います。


議案第1号、令和元年度大阪府一般会計補正予算(第2号)について。


今回の補正内容は、IR事業化推進事業の環境アセスメント現況調査業務に関わるものです。もとより、私ども会派は民意とは大きくかけ離れた大阪へのカジノ誘致には反対ですが、本来事業者が負担すべき環境アセスメント実施費用を、事業者決定前から行政が税金で行うことは、あるべき姿からも逸脱したものと指摘せざるをえません。また、財政調整基金を取り崩しその費用の一部に充てるなど、その計画性にも疑問を呈さざるをえません。よって一般会計補正予算案については、反対としました。


議案第6号、工事請負契約締結の件(大阪府咲洲庁舎長周期地震動追加対策工事(その2))について。


咲洲庁舎は購入当初より耐震性の問題が指摘されており、2011年の東日本大地震により大きな損壊が出ました。その東日本大震災がM(マグニチュード)9であったにも関わらず、2012年にはM8対応の耐震工事を行い、2016年には国からM9対策を指導され、耐震工事未実施の中、2018年にホテルを開業させました。このような計画性の無さにより、大阪府庁及びホテルが入居している中で今回の耐震工事を行わなければならず、工事難易度が高く、30億円という過大予算、3年度に渡る長期工事となっています。加えて、1者入札かつ99.9%の落札率と入札という正統性を欠く結果となり、賛成しがたいものです。


意見書案第7号、選択的夫婦別姓制度の法制化に関する意見書について。


選択的夫婦別姓制度導入は、日本社会が取り組むべき喫緊の課題です。1985年に女子差別撤廃条約が批准され、1996年には国の法制審議会による選択的夫婦別姓を含む民法改正答申がありました。以降20余年、具体的立法の動きはなく、日本が世界の流れから取り残されてきた分野です。一歩でも、半歩でもこの問題を前進させるべきと考えますが、一方、今回の意見書文中にある「戸籍の同一氏同一姓を原則とする」は、まさに国連女子差別撤廃委員会が指摘し続けてきた日本女性の置かれる差別的事象の根源となるものであり、“選択的夫婦別姓制度の法制化”に関する意見書とありながら、実際は現行の法律の固定化を支持する内容であり、到底賛成できないものです。また、これまで全会一致を目指し会派間調整を重ね意見書を提出してきた、大阪府議会での流れからも外れている点も指摘せざるを得ません。


以上です。

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